鍼灸治療で大きな効果が期待できる疾患もあれば、鍼灸治療よりも病医院で診てもらう事をオススメする疾患もございます。当院にかかる前にご一読ください。
鍼灸治療をオススメする疾患
「鍼灸治療適応疾患リスト」という、WHO(世界保健機関)が1996年(平成8年)に発表した資料があります。その資料には49もの疾患がリストアップされています。
その中でも特に日本の鍼灸師がよく取り扱う疾患を挙げておきます。
テニス肘・頚部筋筋膜炎・肩関節周囲炎(いわゆる五十肩)・慢性関節リウマチ・変形性膝関節症・坐骨神経痛・腰痛など。
こういった運動器系の疾患には、鍼灸治療で痛みを鎮め、緊張した筋肉を緩めて血行をよくする事で炎症を抑える効果が期待できます。
※ちなみに「肩こり」は日本独自の表現で、上記の疾患では「頚部筋筋膜炎」に当たります。
頭痛・ヘルペス後神経痛・三叉神経痛など
このような痛みを抑えるのに針治療が有効だと、NIH(米国立衛生研究所)が発表しています。
高血圧・低血圧・不整脈といった循環器系疾患
気管支ぜんそくなどの呼吸器系疾患
下痢・便秘・過敏性腸症候群などの消化器系疾患
遺尿症・尿失禁などの泌尿器系疾患
インポテンツ(ED・勃起不全)・月経困難症・月経異常などの生殖器系疾患
その他、メニエール症候群・近視・肥満
症状や不快感がない場合でも、「未病を治す」という観点から、健康維持のために鍼灸治療をご利用いただく事も大いにオススメいたします。
鍼灸治療をオススメしない疾患
こうやって症状を書き出すと、鍼灸治療は万病に効くように思えますが、もちろん鍼灸にも不適応症(オススメしない疾患)もあります。
感染症や急性熱性疾患・出血性疾患・悪性腫瘍
ただし、ガンの痛みや化学療法の副作用を軽減する効果はありますので、まず医師に相談された上で鍼灸治療を併用することをオススメします。